林業の仕事は何があるの?
一般に林業とは、スギやヒノキなどの苗木の山に植付け(植栽)し、下刈、除伐、間伐などの保育作業を経て、木材として使える大きさになったら立木を伐採し、丸太にして木材市場まで搬出するまでのを言います。
伐採する立木の樹齢(林の場合は林齢)は、樹種や林地の条件などによって生長が異なることから、一般にスギは45年生、ヒノキは50年生が標準的な伐採適期となっています。しかし、最近では80年生以上まで育て伐採する長伐期施業に移行する森林所有者が増えています。
また、ナラやクヌギといった広葉樹を伐採し、用材、薪炭材、パルプ用チップ原木、食用きのこ原木に生産するのも林業の仕事です。広葉樹の場合、伐採後は、天然更新により広葉樹林を再生していましたが、近年は、スギやヒノキと同様に植栽したり、また、萌芽整理、除伐などの施業を行い、目的に添った広葉樹林に育てる施業も行われるようになってきています。
林業のカレンダーを教えて?
| 「林業カレンダー(スギ編)」 |
| 月 | 主な作業名 |
| 4 | 地ごしらえ、植付け、雪起こし、間伐 |
| 5 | 植付け、雪起こし |
| 6 | 植付け、下刈り |
| 7 | 下刈り、除伐 |
| 8 | 下刈り、除伐 |
| 9 | 下刈り、除伐、枝打ち |
| 10 | 地ごしらえ、植付け、枝打ち |
| 11 | 主伐、間伐、枝打ち、地ごしらえ |
| 12 | 主伐、間伐 |
| 1 | 主伐、間伐 |
| 2 | 主伐、間伐 |
| 3 | 主伐、間伐、地ごしらえ |
最近森林が見直されていますが、何故ですか。
森林は、適正な管理と秩序ある利用によって、木材などの林産物の供給はもとより、国土の保全や水資源のかん養など、私たちの生活にさまざまな働きを永続的に発揮させることができる再生可能な資源です。
森林は、国土の保全や水資源のかん養ばかりでなく、大気の浄化や騒音の防止など生活環境の保全・形成に重要な役割を果たしています。最近では、豊かな自然環境を代表する原始的な森林を保全しようとする働きや森林空間を自然体験の場、教育の場、散策、レクリエーション活動の場など、新たな形で利用しようとする動きも見られています。
平成9年12月、世界各国の関係者によって、「気候変動枠組条約第3回締約国会議が京都で開催され、大気中の二酸化酸素を固定する手段※として森林造成の重要性が認識されました。
※植物は光合成によって大気中の二酸化炭素を取り込み、炭素を葉、根、幹などの植物体内に固定しています。
森林はわたしたちの生活にどのような役割を果たしていますか。
森林の豊富な我が国では、古くから木材が住居や生活用具など、私たちの日常生活は密着して多方面に利用されてきました。今日でも、木材は建物、家具などの材料や紙の原料などに広く利用されています。
また、木材のほかに、近年健康食品として注目されている椎茸などのきのこ類、水質浄化剤や土壌改良材などとして注目されている木炭、我が国の伝統的な工芸品の材料となる漆など、さまざまな特用林産物も森林から生産され、幅広く私たちの生活に役立っています。